ishibashi_masahiro’s diary

主として本学人間科学/教育心理科学専攻の卒業生にむけた案内等と,仕事用のメモなど

睡眠中の標的型記憶再活性化は、重複する記憶の忘却を誘導することができる

amassってこんな記事も掲載するのねと思いながら目を通してみると,案の定ソースに関する情報がない。

ということでさがしてみました。

Joensen, B. H., Harrington, M. O., Berens, S. C., Cairney, S. A., Gaskell, M. G., & Horner, A. J. (2022). Targeted memory reactivation during sleep can induce forgetting of overlapping memories. Learning & Memory, 29(11), 401–411. https://doi.org/10.1101/lm.053594.122

アブストをDeepLさんに訳してもらったけど,勉強が必要です。

睡眠中の記憶の再活性化により新たな記憶を長期記憶にすることができる。睡眠中に聴覚的な合図を与えることで、記憶の再活性化を誘導することができる。この標的型記憶再活性化(TMR)により新たに獲得した記憶を強化することができるが、研究では単一の連想記憶に焦点が当てられる傾向にある。TMRが重複する連想記憶の保持にどのような影響を与えるかは単一の連想記憶の場合よりも明らかではない。このことは、覚醒時に重複した連合記憶を繰り返し検索することにより、検索誘発性忘却(RIF)と呼ばれる忘却現象が生じることを考えると、非常に重要である。我々は、睡眠中にTMRを用いて重複するペアの連想記憶の再活性化を促すと、同様の忘却パターンが生じるかどうかを検討した。参加者は、重複するペアを、別の無関係なペアを挟む形で個別に学習した。睡眠中に、TMRを用いて、重複するペアの一部をキューイングした。TMRは、最初に記銘されたペアの記憶保持を増加させたが、2番目に記銘されたペアの記憶保持を減少させた。このような記憶保持のパターンは、睡眠前にテストしていないペアにのみ見られた。この結果は、TMRが覚醒時のRIFと同様の忘却をもたらす可能性を示唆している。しかし、この効果は、睡眠前の想起によって強化された記憶には及ばなかった。したがって、我々は睡眠中の再活性化誘発性忘却効果の証拠を提供する。