ishibashi_masahiro’s diary

主として本学人間科学/教育心理科学専攻の卒業生にむけた案内等と,仕事用のメモなど

高校保健で精神疾患


sanita-mentale.jp

令和4年から適用される学習指導要領(高校・保健体育)において,保健の内容の一つである「現代社会と健康」のなかで「精神疾患の予防と回復」に関する内容を扱うのだそうです。

 

具体的には以下のことについて扱うことが示されています。

(高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 保健体育編体育編より)

(オ)精神疾患の予防と回復

精神疾患の特徴

 精神疾患は,精神機能の基盤となる心理的,生物的,または社会的な機能の障害などが原因となり,認知,情動,行動などの不調により,精神活動が不全になった状態であることを理解できるようにする。

 また,うつ病統合失調症,不安症,摂食障害などを適宜取り上げ,誰もが罹患しうること,若年で発症する疾患が多いこと,適切な対処により回復し生活の質の向上が可能であることなどを理解できるようにする。

 その際,アルコール,薬物などの物質への依存症に加えて,ギャンブル等への過剰な参加は習慣化すると嗜癖行動になる危険性があり,日常生活にも悪影響を及ぼすことに触れるようにする。

精神疾患への対処

 精神疾患の予防と回復には,身体の健康と同じく,適切な運動,食事,休養及び睡眠など,調和のとれた生活を実践すること,早期に心身の不調に気付くこと,心身に起こった反応については体ほぐしの運動などのリラクセーションの方法で ストレスを緩和することなどが重要であることを理解できるようにする。

 また,心身の不調時には,不安,抑うつ,焦燥,不眠などの精神活動の変化が, 通常時より強く,持続的に生じること,心身の不調の早期発見と治療や支援の早期の開始によって回復可能性が高まることを理解できるようにする。その際,自殺の背景にはうつ病をはじめとする精神疾患が存在することもあることを理解し,できるだけ早期に専門家に援助を求めることが有効であることにも触れるように する。 さらに,人々が精神疾患について正しく理解するとともに,専門家への相談や早期の治療などを受けやすい社会環境を整えることが重要であること,偏見や差別の対象ではないことなどを理解できるようにする。

 スクールカウンセラーに依頼されることも少なくないでしょうね。